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第58回 リンドウ

  • TAMTAM
  • 8月5日
  • 読了時間: 4分

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今月は熊本県の県花、リンドウ科のリンドウ(竜胆)です。

阿蘇の草原では、草丈がだいぶ高くなり、秋(10月から11月初め)の開花が楽しみです。

リンドウが熊本県の県花の理由は、県内各地、特に山地の草原に自生しており、熊本県の自然を象徴する郷土の花としてふさわしいという理由からだそうです。

 

阿蘇五岳(根子岳、高岳、中岳、烏帽子岳、杵島岳)が美しく見える阿蘇の草原では、胸まで生い茂る草原の片隅の日当たりの良いところで、10月頃から紫色の可憐な花、リンドウが咲き始めます。

リンドウは太陽の光が当たると花が開きます。曇ると閉じるので、家庭では日当たりの良いところに鉢を置くと奇麗に開いた花を観賞できます。

 

➊リンドウの花 

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➋リンドウの花

観察用にラベルを付けてあります。  

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➌庭の鉢植えのリンドウの花(2023年10月27日撮影)

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<効能>

リンドウの薬用部位は「根」、生薬名を竜胆(りゅうたん)といい、苦味健胃、消炎、鎮静薬として用いられます。漢方薬では、苦味健胃薬、消炎、鎮静薬として「疎経活血湯(ソケイカッケツトウ)」、「竜胆瀉肝湯(リュウタンシャカントウ)」などに処方され、リウマチや尿道炎などに用います。

民間薬としては、リンドウの根やセンブリのように苦味の強い植物は、唾液、胃液、消化液の分泌促進し、食欲不振時の胃の働きを良くし消化を助けます。

 

<成分>

リンドウの主な成分は、苦味配糖体(植物に含まれる苦味を持つ配糖体の一種)のイリドイド(gentiopicroside, swertiamarin),他にアルカロイド(gentianin)等です。

 

<阿蘇の草原の観察会>

春に出会えるリンドウの地上部は、これ迄の観察会で、参加者の皆様に踏まれ、残念ながらほとんど花が咲きません。ただ、毎年、自力で株数を増やし、芽吹き、秋には草原の日当たりの良い場所で花を観察でき、植物のエネルギーを感じますね。春から秋に開催の「観察会」で草原を訪れる度、自然のエネルギーをもらい、身体にやる気、元気が湧いてきます。


➍リンドウの新芽(2023年4月28日撮影)

春の観察路で、撮影後、観察者の方々に踏まれてしまっていました。

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❺リンドウの新芽(2025年4月29日撮影)

観察路に生えているので、踏まれないようラベルを付けてあります。 

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➏リンドウ(2023年7月6日撮影)

ヨモギ、セイタカアワダチソウの中に見つけました。

周りの草に隠れて、秋には花を見つけることができなくなるのかな?

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➐リンドウの株(2023年7月8日撮影)

ススキなどの周りの草に埋れ、10月には見えなくなるでしょう。 

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➑野焼きの火とリンドウの花(2022年11月5日撮影)

草原の野焼きの際に、よくリンドウが咲いていますが、ほとんど燃えてしまいます。

ただ、地下部は残り来年も発芽します。

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今年の観察会は、4/29、6/7、7/5、8/2に開催済みですが、あと1回、9/13(土)に「秋の阿蘇 野の花観察会」が予定されており、希少植物のハナカズラの他に、イヌハギ、シオン、オオユウガギク、ヤマジノギク等が観察できます。

 

また、10/26(日)には「熊本有用植物研究所」の薬用植物園で「第26回薬用植物を知ろう in 熊本(大津)」を開催します。一般の方も参加できます。

大津町室「エアポートホテル熊本」裏の「借りている畑」で実施の予定です。

 

この薬用植物園には、雑草の王様で薬草のハマスゲ、ヨモギ、ヤブガラシ、チガヤや、食用・薬用に用いるスベリヒユ、ドクダミ等が生育しています。今年もマンネンタケ(霊芝)がクヌギの切り株に生え、大きく育っています。

 

鉄砲小路の「借りている畑」では、アマチャが終わり、7月からはノカンゾウ、ユウスゲ、ベルガモット、ヒゴタイ、キキョウ等が咲いています。

ご興味があれば観察しにきてください。

 

暑い夏、熱中症にならないようご注意ください。無理をせず徐々に身体を暑さに慣らし、体調の悪いときは、体温の上昇に注意してください。

また、気の合う人と楽しいひと時を過ごし、ストレスを発散してください。

暑さはこれからです。体調を崩されないようご自愛ください。

  

次回は、9月2日(火)投稿の予定です。どうぞよろしくお願いします。

 

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