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第59回 ヒキオコシ

  • TAMTAM
  • 2025年9月2日
  • 読了時間: 4分

気が付けば9月、下半期のスタートです。如何お過ごしですか?

立秋(8/7)、処暑(8/23)も過ぎ、暦の上では、秋の気配が増し大気が冷えてくる白露(9/7)が近づいていますが、暑さは厳しいままですね。

台風12号が、鹿児島でまた大雨を降らしましたが、8/22夕方、熊本の菊陽町でも夕立があり一息つきました。雨は降り過ぎても困りますが、降らないのも困ったもの。相変わらず雨乞い中です。

 

さて、今回は「延命草」と言われる、薬用植物の「ヒキオコシ」を紹介します。

ヒキオコシは、長く暑い夏で、夏バテで食傷気味の方に、弱った胃の働きを良くする薬草です。

「ヒキオコシ」は古くから民間薬として利用されてきたシソ科の多年草です。

阿蘇の草原で、8月から9月にかけて薄紫色の花を咲かせます。シソ科なので茎は四角、草丈1〜2mぐらいです。

 

➊ヒキオコシの花と葉(2023年10月4日撮影)


➋ヒキオコシの葉と茎(2023年7月20日撮影)

 

➌ヒキオコシ&オトコエシ(2023年10月6日撮影)

中央:「借りている畑1」のヒキオコシ、右:オトコエシ(白い花)

左下隅:カワラヨモギ、中央下:ノカンゾウ、左上隅:ハブソウ

 

➍ 2m余りに成長したヒキオコシ(2023年10月3日撮影)

 

❺ヒキオコシの花(2020年10月21日撮影)

南阿蘇、野尻の草原で

 

➏ヒキオコシの花(2018年9月23日撮影)

野尻の草原のススキの中のヒキオコシ

 


「ヒキオコシ」の名前の由来は弘法大師が、腹痛で苦しむ旅人に「ヒキオコシ」を与えたところ、たちまち回復、元気になったという逸話から「ヒキオコシ(引き起こし)」と名付けられたとのこと。

 

<ヒキオコシの効能>

生薬名は延命草(エンメイソウ)。

開花時期の地上部を乾燥させたものを、1日10gぐらいを煎じて用います。

性:寒、味:苦。

苦味で健胃作用があり、消化不良、腹痛、二日酔いの胸焼けなどに効果があると言われています。つまり「苦味成分」が消化を助けるということです。沖縄を代表する夏野菜、全国で食べられている「ゴーヤ(苦瓜)」も夏バテで弱った胃の改善にいいですね。「良薬口に苦し」と言われるゆえんです。

 

<夏バテ解消法>

今年も厳しい暑さの7月~8月でしたね。昔はお盆を過ぎたら、朝夕涼しくなると言われていましたが、相変わらず熱帯夜が続いています。

夏バテで食欲が落ちている方が多いのではないでしょうか?

ゴーヤ(苦瓜)のような「苦い」食材、梅干しのような「酸っぱい」食材は、消化器系が弱った時、食事と一緒に摂ると消化を助けてくれます。また、たまには温かい鍋料理を食べるのも良いでしょう。お試しください。

また、冷たい物を飲食し過ぎると胃腸(腹、中)が冷え、食欲不振、下痢などの症状が出ます。腹を冷やしての寝冷えからの夏風邪も下痢をしますね。微熱が出たり、喉が痛い時は「銀翹散(ギンギョウサン)」などの風邪の初期に使われる漢方薬をお試しください。

※風邪の初期に使われる漢方薬に「葛根湯」もありますが、症状によって使い分けます。銀翹散は、のどの痛みや口の渇き、発熱などの炎症を伴う風邪に、葛根湯は、悪寒、発熱、寒さによる肩こり(寒邪:かんじゃ)などによる風邪に効果的です。頓服(症状が出た時に服用する事)でご利用ください。

 

<冷え性の解消法>

冷えは病気を作ります。夏でも足が冷えるなど、体温が35℃台の低体温の方がおられますね。様々な体調不良、免疫低下などの症状が現れます。

冷えの原因のひとつに、ダイエットがあります。無茶なダイエットをすると筋肉が減り、消化器官の動きが悪くなり「冷え性」になります。

「冷え性」の改善には、無茶なダイエットを止め、バランスのよい食事を摂ることです。なお、ひどい冷えには漢方薬を、話しを聞いてくれる薬剤師にご相談のうえお試しください。

 

①  天然の塩500gぐらいを布袋に溢れないように入れ、電子レンジで温め、タオルで包み、腹の上に乗せて寝ると、腹が温まります。生理不順、便秘の改善にも良い(塩袋は何度でも利用できます。塩の代わりに糠でも良いです)。

②  サツマイモを、毎日、約50g(卵の大きさ)食べる。

サツマイモは、性:温、味:甘 です。規格外の小さい物が、安くて繊維が多いので便秘解消には良いです。

毎日食べることで腸内のビフィズス菌などの善玉細菌が増え、便通が良くなり免疫力がアップします。ビフィズス菌などの善玉菌が増えると屁が臭くないですよ。焼き芋を食べて屁が出ますが、臭いですか?

皆さんがサツマイモを毎日食べて健康になると、例えば、こんなメリットが! 熊本のサツマイモの栽培面積が増え、地下水の窒素(総窒素)の量が減り、美味しい水が飲めるようになります。ご協力およびお試しを!!

 

今年は、イヤ、今年も暑い夏が長引き、全国的に涼しくなるのは例年より遅れると予想されており、日中の厳しい暑さは10月頃まで続くようです。本格的な秋の訪れはまだまだですね。夏バテをすると冬に風邪を引きやすくなります。胃は車で例えると「エンジン」。胃を弱らせないように普通に保ち、長引く暑さで体調を崩されないようご自愛ください。

 

 

次回は、10月7日(火)投稿の予定です。どうぞよろしくお願いします。

 

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