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第46回  ノカンゾウ


6月中頃から「借りている畑」でノカンゾウの花が咲き出しました。一緒に、ヤブカンゾウ、ユウスゲ、ヒメヒオウギスイセンも植えてあり、7月の下旬に入ってもたくさん花が咲いています。

ノカンゾウ(野萱草)は、(ワスレグサ科:以前はユリ科)の希少植物です。熊本県内でもほとんど見かけません。ただ、同じワスレグサ科のヤブカンゾウ(藪萱草)は、「借りている畑」のある鉄砲小路の畑の畔や阿蘇のあちこちで見かけます。

 

➊ノカンゾウの花満開①②(2024年7月15日撮影)


➋ノカンゾウの花(2021年6月17日撮影)


➌咲き始めのノカンゾウの花(2024年7月4日撮影)


➍ヤブカンゾウの花(2024年6月21日撮影)


❺ノカンゾウの花、ユウスゲの花(2024年7月15日撮影)


ノカンゾウは民間薬で、蕾や花は解熱作用が、根や葉は利尿作用があり、煎じて飲みます。腫れ物には根を砕いて外用に用います。

中薬大辞典には、根を「萱草根(カンゾウコン)」といい、水を利す、血を涼めると書かれています。

 

ノカンゾウ、ヤブカンゾウ、ユウスゲは食用で、蕾(金針菜)や花を酢の物、和え物、新芽を天ぷらなどに利用します。新芽の白い部分は、酢味噌などで、生で食べても美味しいですが、新芽を食べてしまうと花が咲きませんので、食べる量はホドホドに。植物を余りいじめないようにしてください。

 

「借りている畑」のノカンゾウなどに「白いアブラムシ」が付き、植物の汁を吸っています。あまり酷く吸われると葉が枯れたり、花が咲かないので対処しなくては!

アブラムシの駆除には、食用酢、牛乳が良いと思います。農薬「モスピラン顆粒水和剤(アセタミプリド水溶剤)」を教えてもらいましたが、ネオニコチノイド系(標的害虫の神経伝達を阻害する作用があり、人にも影響があると問題視されている)の農薬なので敬遠し、天気が続いた日に、希釈した食用酢で駆除してみました。少しは効いているみたいです。

 

今年は2月に気温が高く、3月に少し下がり、4月から高温が続き、7月から猛暑。温度変化に人も植物もついていけません。水俣の農家の方にお会いしたら「サラダタマネギ」が、太らず、小玉だったとか。玉が小さい原因は、こんな気温のせい。自然相手はなかなか大変です。無農薬有機農業では、よく発酵した堆肥を利用した「有機農法」が有効だと思います。余り発酵していない堆肥を用いると病気がでやすいです。可能なら「無農薬&有機農業」をしたいですが、まずは「減農薬&有機農業」で。防虫、防菌には、天然の植物由来の物を用いるのが一つの手かもしれませんが、天然の植物由来の農薬は、雨が降ると流れやすいのが難点です。

 

そういえば、ある「兼業農学校」のHPに、「ワスレグサ科のヤブカンゾウ」の効能に、漢方薬で使用する「マメ科の甘草(カンゾウ)」の効能が記載されていました。しかし、ヤブカンゾウとカンゾウは、全く違う植物です。

ネットの情報は、真実とは限らず、不正確で間違っていることが多々あります。全てを信じ込まず、おかしいなと思ったら情報の真偽をよく調べたり、専門家に確認したりして判断しましょう。  ※兼業農学校とは、現在の仕事を続けながら、農家になれる、兼業就農を勉強する学校

 

さて、円安、物価高が続いています。1ドル110円から現在は160円ぐらいに、45%もの円安です。ネパールルピーも交換レートが18%ダウン。日本は加工食品原料や生鮮食品のほとんどを海外からの輸入に頼っています。来年には野菜・果物の価格が2倍になるのではと野菜屋さんとも話をしました。

政治家は「政治には金がいる」と目先のことだけを考え、一向に解決の兆しがありません。政府は「貯蓄から投資へ」を推進するため「新NISA」始めました。この「新NISA」の投資のお金の多くは外国へ流れてしまっているようです。

今後、日本経済はどうなるのでしょうか? 滅びそうな国ニッポンで、高齢者は、当面、自分の出来る事をして、楽しく生きればいいでしょう。ただ、若者はどうすれば良いのでしょう? マスメディアなどの情報に振り回されず、真実か否かを自分の頭で考え、行動し、この世界&日本国で自分はどう生き続けるかを考える必要があると思います。

日本は幸せな国なのでしょうか? 因みに、「世界幸福度ランキング2024」では、日本は143ヶ国中、51位だそうです。

あなたは幸せですか? どうすれば幸せになれますか?? 幸せとは???


次回は、9月3日(火)投稿の予定です。よろしくお願いいたします。

                                         

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